『赤とんぼ』とシューマン

ラジオから流れてきた曲、

シューマンの”序奏と協奏的アレグロ ニ短調 Op.134

( 独:Konzert-Allegro mit Introduktion

英:Concert Allegro with Introduction for Piano and Orchestra)。

その中のフレーズ、モチーフが日本人に馴染みのある曲の一部に似てる!!!

とびっくりしました。

2:40からピアノのフレーズがあります。

その後フルートと共に奏でられます。

4:45から再びふとフルートのフレーズとして現れます。

5:44からはオーボエが展開されたフレーズを奏でます。

7:32からピアノでフレーズが現れ、

オーボエとの掛け合い、絡みで胸がきゅんとします。

10:27からのピアノソロでも繰り返し現れます。

12:04からピアノとフルートのユニゾンで歌われます(最後)。

そのフレーズ、モチーフが童謡『赤とんぼ』に似ているんですよね。

 

シューマンのとても美しいフレーズ、素晴らしい作品です。

しかし日本の童謡を聴いて育ったのでちょっと複雑。

シューマンのこの作品は1853年作曲されました。

『赤とんぼ』は1921年に作曲。

山田耕筰氏はヨーロッパへの留学の経験もあります。

 

パクリ、盗作とは何でしょうという疑問が浮かびます。

私も作曲しているので、自分が作曲したものを友人に聞かせたところ、

あるゲームの曲”っぽい”と言われました

(具体的な曲名は言っていない)。

しかし私はそのゲームの曲を聞いたことがない。

偶然曲がその時代の流行や風潮に重なることもあります。

自分が気に入った曲のコード進行だけを使ってメロディをつけるという方法で

作曲するミュージシャンもいます。

ひょっとしたら自分が発見したメロディやコード進行が

実は無意識に聞いて音で記憶していたものかもしれない。

もしくはただただ本当に偶然だった。

今はたくさんの音楽がどこでも聴ける時代。

真実は少なくとも作曲した本人がわかるものなのですが、

現代では基準が設けられ、裁判で判断されます。

偶然を証明するって難しいのかな〜。

 

ちなみに”序奏と協奏的アレグロ ニ短調 Op.134“を作曲、初演して後、

シューマンは自殺を図ります(未遂)。

この作品のシューマンの人生に於ける位置付けができそうです。

クララはどんな気持ちだったのでしょうね。

 

それから、

シューマンの作品についても触れられているおもしろい本(特にP37~)もあります。

Motives for Allusion: Context and Content in Nineteenth-Century Music

Christopher Alan Reynolds

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